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どんどん燃やせ!エネルギー製造工場
2022-09-12
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栄養失調と摂食障害

どんどん燃やせ!エネルギー製造工場

わたしたちが食品から摂ったカロリーは、細胞内の「ミトコンドリア」というエネルギー製造工場で最終的にエネルギーに変換されどんどん消費されています。わたしたちの全身の60兆個の細胞が生きていくために、たとえ寝ている間でも、常にエネルギーが必要だからです。

わたしたちが食べた三大栄養素の「糖質(炭水化物)」「脂質」「たん白質」は消化され、それぞれ「グルコース」「遊離脂肪酸」「アミノ酸」になります。その中で主にエネルギーとして使われるのは、おもにグルコースです。そして(中性)脂肪に変わるのも、グルコースです。つまりグルコースを細胞内のミトコンドリアで使いきってしまえば、(中性)脂肪になることはありません。(たん白質は主にLBM(脂肪以外の組織)の材料であり、脂肪は主にホルモンや細胞膜の材料となります。)

しかし細胞内でのエネルギー産生には限界があるため、糖質をたくさん摂取したり、補酵素のビタミンB1の不足があると、結果として(中性)脂肪として蓄積され太ります。また、低血糖でインスリン過剰分泌がおこると大量にブドウ糖が細胞内に取り込まれ、TCAサイクル(エネルギー製造工場)に入れなかったブドウ糖は(中性)脂肪に変わります。
ビタミンB群は、「代謝ビタミン」とも「ダイエットビタミン」とも呼ばれます。

それは、細胞内でのカロリー消費の主役が、ビタミンB群だからです。
わたしたちが食べたカロリーはミトコンドリアに入り、TCAサイクルという場所に放り込まれて、燃やされてエネルギーに変わります。そのときにビタミンB群が不足すると、燃やすことができません。マッチに火をつけても燃えないように、ビタミンB群がないとカロリーをエネルギーに変えられないのです。ビタミンB不足でエネルギーに変われないカロリーは、脂肪として貯金されるのです。

ビタミンB群不足では、太るだけでなく、エネルギー不足にも陥り、体調不良や疲労の原因となります。摂食障害の患者さまでは、飢餓状態でビタミンB群の強い不足があり、お若い方でもみなさん不定愁訴を訴えるのはこのためです。
補酵素の要であるビタミンB群の基質との親和性は個人差が大きく、その必要量は数倍から数十倍の差があることが指摘されています。摂食障害の治療では、サプリメントとして治療レベルのビタミンの補給が必要不可欠です。

細胞内で呼吸器質(ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、ケトン体)がエネルギーへと変換される過程の画像

上の図は、細胞内で呼吸器質(ブドウ糖、アミノ酸、脂肪酸、ケトン体)がエネルギーへと変換される過程を表わしています。
ビタミンやミネラルが十分にないと、エネルギーを産生できないことが一目瞭然です。
ブドウ糖からピルビン酸へと変換される過程には、ビタミンB1とナイアシン(B3)が必要です。そしてピルビン酸からミトコンドリアに入りアセチルCoAとなりますが、それにはビタミンB1、B2、ナイアシン、パントテン酸が必要です。
脂肪を燃焼するには、まず細胞中の脂肪を運ぶアミノ酸が必要です。アミノ酸のリジン、メチオニン、セリンは脂肪を運んでくれます。脂肪が燃焼するには、たん白質、鉄、マグネシウムも必要です。

ビタミンC不足でも、脂肪は燃えません。脂肪酸はカルニチンによってミトコンドリアに運ばれますが、カルニチンがアシルカルニチンにならないと内膜に届きません。そのためには、ビタミンCが必要です。ビタミンCが不足しても、脂肪を燃焼できないためエネルギー不足に陥り、疲労感が出ます。
常に細胞内でエネルギーを十分に作ることができれば、体調も良く、代謝の良い健康的な体を維持できます。そのためには、十分なビタミンやミネラルの補給が必要条件です。
一つの細胞は、10~数百個のミトコンドリアを持ちます。ミトコンドリアはチトクローム系酵素「ヘム酵素」を含みヘム鉄が材料のため、ミトコンドリアの多い臓器は鉄の赤い色をしています。貧血や鉄欠乏貧血など鉄の不足があると、TCAサイクルや電子伝達系での反応が進みにくいため、エネルギー不足で疲れやすい、強い冷え症などの症状が発現し、また脂肪が燃えにくくなります。
体温が1度低下すると、代謝は14%も低下するとも云われています。十分なヘム鉄の補給が必要です。

【ミトコンドリアとは?】

細胞は主にブドウ糖を分解する過程で、細胞の生存に必要なエネルギーを産生し、ATPとして保存し使います。このATPを製造する場所をミトコンドリアと呼び、「エネルギー製造工場」であります。
三大栄養素が分解され「ピルビン酸」「脂肪酸」「アミノ酸」がミトコンドリアに入りアセチルCoAとなり、TCAサイクルを回ります。その過程で産生された水素イオンが電子伝達物質を酸化しATPを生じます。

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