低血糖症が過食の原因

低血糖症と過食低血糖症のメカニズム

低血糖症とは、精製された単純な糖質でできている食べ物をたくさん食べることで起きます。
だとすると、そんなに炭水化物=糖分だらけの食生活では、低血糖ではなく高血糖になってしまうのでは?なんて、考えてしまいそうですね。

その反対に「糖分が不足→低血糖」と考えそうですが、人間の体はそんなに単純ではないのです。
たしかに飢餓状態などで長い間飲んだり食べたりできないときには、当然ですが血糖値は下がります。

しかし、私たちを苦しめている低血糖症は、その反対の理由で起きているのです。
砂糖や菓子類、清涼飲料水、白いご飯や白いパンなどの精製された糖分は分子量が小さいため、吸収が早く、血糖値が急に上昇してしまいます。
その中でも、もっとも分子量の小さいブドウ糖や果糖は「単糖類」で血糖値を急激に上昇させます。砂糖は「二糖類」です。

糖質の種類単糖類二糖類オリゴ糖多糖類
分子の量1個2個3~6個数万個
栄養素ブドウ糖・
果糖
砂糖・
麦芽糖・
乳糖
など
フラクトオリゴ糖
など
でんぷん・
グリコーゲン・
セルロース・
ヒアルロン酸
など
食品 清涼飲料水
清涼飲料水
サトウキビ・テンサイ
サトウキビ・
テンサイ
玉ねぎ・ごぼう・母乳
玉ねぎ・ごぼう・母乳
米・小麦・豆類・芋
米・小麦・豆類・芋

そして、血糖値が急激に上がり過ぎるのは人体にとって非常に不都合なために、血糖値を下げようとしてインスリンというホルモンがすい臓から分泌されるのです。
そしてインスリンが過剰に分泌された結果、血糖値の急降下を招きます。
簡単にすると、下記になります。

精製された糖質の大量または頻繁な摂取

血糖値の急上昇

インスリンの過剰な分泌

低血糖

このような精製された糖分の摂取を毎日何度も繰り返す訳ですから、インスリンの大量分泌にそもそも対応できないすい臓は確実に疲弊し、コントロールを失ってしまいます。
そして「血糖値」とは、私たちの血液中の「グルコース(=ブドウ糖)」という糖分の濃度のことを意味します。
わたしたちは生きていくために、エネルギーが必要です。
たとえば車は、ガソリンをエネルギーに変えて走ることができます。
同じように、私たち人間は「三大栄養素」、つまり「糖質(炭水化物)」「脂質」「たん白質」をエネルギーに変えて生きているのです。糖質・脂質・たん白質は、消化吸収され、最終的にグルコース(ブドウ糖)・脂肪酸・アミノ酸の一番小さい分子になりエネルギーとして使われます。
その中でもエネルギーの中心は、体内のエネルギー源の80%を占める糖質(炭水化物)です。

吸収された三大栄養素の画像 吸収された三大栄養素

私たちは、これらの三大栄養素を分解して小さくしたものを、細胞内の「ミトコンドリア」というエネルギー製造工場にほうりこんで、酸素で燃やしてエネルギーを獲得しています。
例え睡眠中でも、呼吸をしたり心臓を動かすなどのためにはエネルギーが必要ですから、エネルギー製造工場から常にエネルギーを供給しなくてはなりません。とくに「糖質」が常に必要なのです。
ということは、私たちの体はつねに血糖値が安定していることを望んでいます。血糖値が安定していると、エネルギーがスムーズに作られ、頭も働き体調も良いのです。
このように血糖は、体のエネルギーの中心であるため非常に大切であり、そのため血糖値はつねに一定の範囲内(80~100㎎/dl)になるように綿密な調節がおこなわれています。
しかし前述したように、現代の精製された分子量の小さい糖質の多い食生活にすい臓が対応できずに、容易に血糖のコントロールを失い「機能性低血糖症」を引き起こしてしまうのです。