クリニック・ハイジーアは、摂食障害を根本治療

栄養失調と摂食障害ダイエットが招く甘いワナ

ダイエットといえば、「カロリー制限!」「食べることを我慢!」「空腹感との戦い!」などとイメージすることが多いのではないでしょうか?
1日の総カロリーは、1200キロcalまで!とか、中には800キロcalまで!と決めて、食べても良いのは低カロリーの野菜、キノコ類、海藻類、豆腐や鶏のささ身。。。。。油は太るから、ドレッシングは当然ノンオイル!
「なにも、食べない!」なんて強い覚悟の方もいらっしゃいます。
恥ずかしながら、かつては私もこんなダイエットを何度もトライしては、挫折を繰り返しました。
確かに、10代や20代の代謝の良い若い人で「初めてのダイエット」であれば、そのようなカロリー制限のダイエットでも大幅に体重を減らすことができます。
誰しもこのようなダイエットの成功体験から、カロリーさえ減らして、食べることを我慢すれば、痩せられる!と勘違いしてしまうのです。
でもカロリー制限の食べないダイエットは、ビギナーズラックのようなものです。
単なる絶食のような食べないダイエットは代謝を著しく低下させるだけで、太りやすい体になり簡単にリバウンドしてしまいます。
「栄養失調なんてどうでもいいし、痩せられればそれでいいのよ!」と簡単に考えてしまいがちです。
しかしクリニック・ハイジーアを受診される患者さまのほとんどが、摂食障害に陥った「きっかけ」を尋ねると「(食べない)ダイエット」と答えます。
食べたいものをひたすら我慢して、その反動で過食が止まらなくなり、あっという間に体重は元に戻る、またはダイエット前よりも大幅にリバウンドしてしまうのが過食症です。
過食しても太りたくないため「吐けばチャラ」と考えているのが、過食嘔吐のタイプです。
そして、たいていの拒食症はいずれ過食に転じます。拒食症は、過食症の前段階ともいえます。(そうでないタイプの拒食症の方もいらっしゃいます。)
気軽に始めた間違ったダイエットが、気付いた時には摂食障害のアリ地獄にはまって抜けられなくなってしまいます。思春期に摂食障害を発病する場合がほとんどで、アリ地獄はその後10年、20年と続くことが少なくありません。
カロリー制限のダイエットには「大きな落とし穴」が待ち構えていることを、とくに思春期の女性には知っていただきたいと思います。

摂食障害に陥らないまでも、カロリー制限の食べないダイエットでは体重を落とすことができても、代謝も同じように低下するため、ダイエット前の食事量に戻すと確実にリバウンドをします。そしてヨーヨー現象を繰り返し、行きつく先は「代謝の下がりきった、体重計はビクとも動かないカラダ」です。
普通に食事をしても太らない、代謝の良い体を維持できなければ、ダイエットは成功とはいえません。
そのためには、頭を使ったダイエットが必要です。

私たちの体は、「脂肪」と「脂肪以外」と大きく分けると2つに分けられます。
「脂肪以外」とは、筋肉や骨、脳、内臓、皮膚、血液などの脂肪以外のさまざまな臓器です。これを、LBM(Lean body Mass)と呼び、つねに代謝をおこないカロリーを消費しています。
そして「脂肪」は、カロリーを消費してはくれません。
食べないダイエットをすると、まずこのLBMを減らすため、代謝が低下し、体調不良を起こし、見た目も老けた印象に変わります。
つまり代謝を落とさずに美しくダイエットするには、LBMを減らさずに、「脂肪」だけを減らさなくてはいけません。
「食べないダイエット」では、うまくいけば脂肪も減るかもしれませんが、多くの場合は期待するほど脂肪は減らずに、LBMとくに筋肉が減ってしまいます。食べない時間が長いと血糖値が低下し、脂肪が燃えるよりも優先的に筋肉が壊されてエネルギーとして利用されるからです。
私たちが燃焼するエネルギーの量は、筋肉の量に比例します。ということは、筋肉が減ってしまうと基礎代謝量が低下し、消費できるカロリー量も減ります。食べないダイエットが、逆に脂肪だらけの太りやすい体にしてしまうのです。
一度減ってしまった筋肉を増やすことは、とくに女性の場合では、そう簡単ではありません。そしてリバウンドをするときには、筋肉量は減ったそのままで、増えた分の体重は脂肪のみ。。。。ということになるのです。
このような事態をヨーヨー現象といいますが、まさに「わたし水を飲んでも太るのよね。」と感じるような代謝が下がりきった疲れやすくて不健康な状態です。
このような状況にならないためには、たん白質を十分に補給して筋肉を減らさないことが必要不可欠です。たん白質不足では、筋肉などのLBMが減ってしまうためです。
そして、精製された糖質(炭水化物)の摂取を控えることです。糖質とたん白質はエネルギー量は4キロcalと同じですが、精製された糖質はおもに「脂肪」に変わり、たん白質はおもに「脂肪以外」に変わります。ですから、カロリー計算を一生懸命やっても意味がないことが分かります。

ダイエットを成功させるためには、十分にたん白質を補給して、カロリーを消費してくれる筋肉を減らさないことにつきます。
筋肉1kgを維持するには、1日に90~260キロcalのたくさんのエネルギーが必要です。筋肉量が増えるほど代謝が上がり、太りにくい体になるのです。
そして運動の目的は、脂肪の燃焼だけでなく、代謝そのものをアップさせるため筋肉量を増やすことです。筋肉量が増えれば、運動をしていない時でも脂肪を燃焼しやすくします。
そして、たん白質不足で運動をしても、筋肉量はなかなか増えません。

正しいダイエットには、まずは十分なたん白質の補給が大切なのが、ご理解いただけたと思います。
しかしながら、いったん摂食障害に陥ってしまうと、別名太らせるホルモンとも呼ばれる「インスリン」が過剰に分泌されるため、ダイエットも一筋縄ではいきません。
詳しくは別名太らせるホルモン「インスリン」食べて痩せる人、食べないで太る人のコンテンツをお読みください。