クリニック・ハイジーアは、摂食障害を根本治療

摂食障害を引き起こす原因

摂食障害は典型的な機能性疾患

摂食障害の原因は体にあり、典型的な「機能性疾患」の一つです。
さまざまな病態の原因は、車の故障に例えると、ガソリン不足で車が動かない「機能性疾患」と、エンジンが故障して車が動かない「器質性疾患」の二つに分けることができます。
投薬を中心とした現代西洋医学は器質的な体の原因を見つけることは得意としますが、体の機能の問題を見つけることが不得意です。
そのため日進月歩を繰り返す現代西洋医学をもってしても、未だに原因が特定できない病態が、全体の8割とも云われています。その8割のほとんどが、機能に原因や問題があるためです。

そして体の機能のトラブルを招く基本的な原因が、ガソリン不足=栄養失調です。
云うまでもなく摂食障害は典型的なガソリン不足の「機能性疾患」であり、
『栄養失調』
です。
ガソリン不足(=機能性疾患)が症状のそもそもの原因の場合は、投薬治療をおこなっても効果は期待できません。そして投薬治療は、けっして根本的な解決にはならず、必ず副作用が伴います。
摂食障害で栄養欠損が強く体が衰弱しているところに投薬治療をおこなうと、副作用による悪影響のほうがその効果よりも勝ってしまう場合も十分に考えられます。(投薬治療が必要な場合も、あります。)
摂食障害の治療の基本は、まずガソリンを満タンにすること、つまり(治療レベルの)栄養の補給が根本的で第一の解決策です。
そして機能性疾患の原因は、栄養失調だけではありません。
低血糖症
『炎症(=腸内環境の悪化→エンドトキシン(内毒素)のトランスロケーション→視床下部の炎症→過剰な食欲)』
脳の機能低下
『有害物質の蓄積(=環境ホルモン、水銀や鉛などの有害重金属)』
『ビタミンDの不足』 etc
栄養失調に上記の複合的な原因が加わると摂食障害の症状はより深刻になるため、専門的な治療が必要です。

摂食障害のタイプ

摂食障害には、「過食症」「過食嘔吐」「拒食症」と大きく分けると上記の3症状がありますが、過食タイプと拒食タイプではその性質が大きく異なります。

『栄養失調』に加えて『低血糖症』が加わると、自分の意志ではコントロールができないほど過食症状が強く現れるのが、「過食症」や「過食嘔吐」のタイプです。
とくに習慣的な過食後の嘔吐や下剤の乱用で最も問題なのは、腸内環境の悪化→エンドトキシン(内毒素)のトランスロケーション(タイトジャンクションの崩壊)→中枢神経系(視床下部)の炎症(免疫のアンバランス)を招くため『過剰な食欲』を止めることはできません。
肥満は、腸内環境の悪化による慢性炎症であることが知られています。
痩せたくてしかたのない若い女性の方では「吐けばチャラ」とか「下剤で食べ物を全部出してしまえばチャラ」など簡単に考えているようですが、人間のカラダはそう単純にはいきません。すぐに「過剰な食欲=摂食障害」という大きな「ツケ」がまわってきます。

そして拒食症はたいていの場合はいずれ過食に転じ低血糖症状を伴う場合がほとんどですが、残りの一部の人たちでは低体重と飢餓状態が継続します。
言ってみるならばその一部の『真正』の拒食症の場合では、『栄養失調』を超える『強い飢餓状態』から引き起こされるさまざまな体調不良や、『脳の機能低下』によるセルフイメージの崩壊が拒食症そのものの治癒の大きな足かせとなっています。
拒食タイプに不足しがちな、物事の弾力のある軟らかい考え方や自分を肯定できる前向きな思考、そして豊かな感情表現などを可能にするには、脳の『機能』が正常に働くことが条件であり、神経伝達物質の材料である十分なたん白質やビタミン、ミネラル、そしてオメガ3と6の適切な脂質のバランスが必要であることを、改めて知ってほしいのです。
むしろ当の本人は「まっ、いいか?」と柔軟な考え方ができない、幸福感や満足感を感じていないとはまったく気付いていないことが多く、むしろ自分は大丈夫だと確信しています。そのため拒食タイプの場合は、受診や治療そのものを拒否する傾向があります。
明らかな低体重で体力の低下があり、無月経を伴うようなら、家族など身近な人が気付いて治療を薦める必要があります。

摂食障害を引き起こしている原因が体にあり、機能性疾患であることはご理解いただきました。
次の章から、原因ごとに詳細な説明をしています。低血糖症の説明は少し専門的で分かりにくい点もあるかもしれませんが、ご自身のさまざまな悩みを引き起こしている原因やメカニズムが明らかにすることは、摂食障害という負のスパイラルから抜け出す最初の一歩であり、唯一の出口戦略です。
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自分のカラダに何が起きているのか知ることは、解決の方法がみつからずにもんもんと過ごす毎日から抜け出す「きっかけ」になるはずです。